コンクール用料理写真の撮り方
2020年03月05日(木)
スマホでもOK!
以前、機関誌「圓卓」で公開した料理写真の撮影のポイントをここでおさらいします。第13回青年調理士のための全日本中国料理コンクールに向けて参考にしてみてください。スマホでも十分に使えます。
POINT1
逆光&自然光で撮る
料理は、自然光が入る窓際で、逆光(自分の正面から当たる光)か、横からの自然光(半逆光)で撮影するのがおススメです。
柔らかな自然光は、料理の立体感や素材の自然な色味、シズル感を表現できます。直射日光が入る場合は、レースのカーテン越しなどで光を弱めてから撮ってみましょう。
POINT2
照明器具を使う
窓が無いなど自然光が使えない場合は、ホームセンターなどで売っているライトやスタンドを使ってライティングしましょう。自然光同様、逆光か半逆光で撮ります。
手前の明るさが足りない場合は、向かってくる光の反対側(影ができて暗くなっているところの反対側)に白い紙や白衣を置くと、白が光を反射して影になった部分を明るくしてくれます。(今回は白衣を使用)
POINT3
背景はシンプルに
料理以外の余計なものを写さないこと。どうしても写り込む場合は、背景を白にしたり、撮影後に背景をトリミングしたりしましょう。
料理よりも後ろの棚に目が行ってしまわないよう、棚部分は隠して撮影するか、撮影後に加工を。
ステンレス天板や白色以外の背景は、料理に目が行かなくなりますし、規定違反ですので避けましょう。
POINT4
構図&撮影角度
真正面や俯瞰(真上)からの撮影は、料理の立体感が出にくく、のっぺりとした印象に。
普段の食事でテーブル上の料理を見ている斜め45度くらいの角度から撮影すると、立体感も出ます。
POINT5
カメラ(スマホ)の位置を固定
料理写真は構図を決めて撮るため、カメラ(スマホ)の位置は三脚などでしっかり固定させること。手振れ防止にもなります。
とくに軽量なスマートフォンは手振れしやすいので、三脚にもなる自撮り棒などを購入するのも手です。
これは絶対にNG!
フラッシュ
スマホやカメラに内蔵されているフラッシュは使わないこと。被写体にとっては順光となり、立体感の無い写真になってしまいます。
透明な皿
ガラスなどの透明な皿や器は、テーブルやマットの色や柄が写り込むだけでなく、料理が暗くなることもあるので、全体のバランスを考えて使うように。
被写体に近づき過ぎ
スマホは広角レンズが内蔵されているので、近づいて撮ると料理が歪みます。少し離れてからズームにしてピントを合わせると歪みを減らせます。
蛍光灯の光での撮影
料理が青白くなり美味しそうに見えない可能性も。
真上からの光が強い
強い光の真下で撮影すると、料理に影が入って暗くなります。自分の影が映り込んでしまうことも。
暗い場所での撮影
十分な明るさが無い場所で撮影は、シャッタースピードがかなり遅くなり手ブレしやすくなるので避けた方が良いでしょう。
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